現代の野良着は、性別の枠組みを軽やかに飛び越える。ジェンダーレスなワードローブとして、日常のコーディネートに取り入れる愛好者が急増している。
女性層の間でとりわけ脚光を浴びているのが、農作業着のもんぺの人気再燃だ。伝統的な久留米絣(くるめがすり)や高密度コットンを用いたもんぺは、「日本のジーンズ」と称されるほど堅牢でありながら、通気性と吸湿性に秀でている。腰回りにゆとりがあり、裾に向かってすっきりとテーパードするシルエットは、体型カバーと脚長効果を両立する。野良着のレディースおすすめアイテムとしては、短め丈の野良着ジャケットにリネンワンピースを合わせるレイヤードスタイルや、パステル調の草木染めもんぺに白スニーカーを合わせたナチュラルな装いが定着した。
一方、男性の着こなしにおいては、野良着メンズコーデの自由度が大きく広がっている。最も定番とされるのが、インディゴ染めの羽織り型ジャケットをオーバーサイズシャツ感覚で羽織り、インナーに無地のヘビーウェイトTシャツ、ボトムスにワイドチノやカーゴパンツを合わせるスタイルだ。首元がすっきりとしたVゾーンを描くため、無骨でありながらどこか知的な清潔感を演出できる。足元にローファーやビルケンシュトック等のレザーサンダルを合わせることで、土臭さを程よく引き締めるのが都会的に見せる秘訣である。