ボカロPハチ(米津玄師)はなぜ別格なのか?名曲の真実と現在地

ボカロPハチ(米津玄師)はなぜ別格なのか?名曲の真実と現在地

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ハチの足跡を振り返る上で欠かせないのが、2000年代末期から2010年代初頭にかけての爆発的な創作スピードです。わずか数年間のうちに投下されたマスターピースは、黎明期のボカロカルチャーを成熟期へと押し上げる決定打となりました。

【ボカロP ハチの主な経歴年表】

・2009年5月:ニコニコ動画に『お姫様は電子音で眠る』を投稿し、ボカロPとして本格始動。
・2009年7月:『結ンデ開イテ羅刹ト屍』を発表。和風ホラーと不穏なギターリフが融合した世界観で一躍脚光を浴びる。
・2010年2月:自主制作1stアルバム『花束と水葬』をリリース。
・2010年8月:初音ミクとGUMIによるデュエット曲『マトリョシカ』を公開。社会現象級のメガヒットを記録。
・2010年11月:2ndアルバム『OFFICIAL ORANGE』を発表。本作には自身が歌唱した『遊園市街』も収録され、シンガーソングライターとしての萌芽を示す。
・2011年1月:『パンダヒーロー』を投稿。ミリオン再生を瞬く間に達成。
・2012年:本名の「米津玄師」としてアルバム『diorama』でソロデビュー。
・2013年10月:約2年9カ月ぶりとなるハチ名義の新曲『ドーナツホール』を発表。
・2017年7月:初音ミク「マジカルミライ 2017」のテーマソングとして『砂の惑星』を書き下ろし、大論争を巻き起こす。

とりわけ自主制作アルバム『OFFICIAL ORANGE』は、アングラなガレージロックの粗削りさと、緻密に計算されたポップネスが同居する傑作として、フィジカルCDが入手困難となった現在もプレミア価値を保ち続けています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。