最新の学術的知見は、高血糖と高血圧が同時期に発生した際の増幅効果を明確に示している。それぞれが単独で存在する場合に比べ、両者が重なったときの発症リスクは足し算ではなく掛け算で膨れ上がる。血管の内壁を傷つける高血糖と、高い圧力で血管壁を押し広げる高血圧が交差するとき、血管の老朽化は加速度的に進む。
代表的な生活習慣病とされるこれらの病態は、発症初期においては自覚症状がほとんど存在しない。サイレントキラーと呼ばれる所以だ。知らず知らずのうちに血管が蝕まれ、気づいたときには手遅れという事態も少なくない。心筋梗塞や脳卒中といった生命を脅かす病の影には、常にこのダブルリスクが潜んでいる。