SNSやネット上で話題を集める「これが好きだから」というフレーズの起点は、ストリーミングや動画プラットフォームを中心にバイラルヒットを記録した楽曲および関連クリエイターの発信にあります。ネット検索では「誰の曲なのか」「オリジナルの元ネタはどこか」という疑問が絶えませんが、その背景には複数のカルチャーが連動した複合的なトレンド経緯が存在します。
音楽シーンにおいてこのフレーズが決定的なインパクトを持ったのは、軽快なビートに乗せて飾らない本音を吐露するポップチューンのサビ部分でした。アーティストが日常の葛藤や世間の無理解を乗り越え、「他人が何と言おうと、これが好きだから」と歌い上げるフレーズが、リスナーの胸に深く突き刺さったのです。公式リリース以降、UGC(ユーザー生成コンテンツ)としてTikTokやYouTubeショート、Instagramリールで爆発的に音源が使用され、楽曲の枠を超えた「共通言語」へと進化を遂げました。
取材を進めると、このフレーズが短期間でバイラル化した要因には以下の3つのステップがあったことが分かります。
- 第1段階(音楽的フック):耳に残るリズミカルな譜割りと、誰でも1秒で理解できる平易な言葉選びによる楽曲のスマッシュヒット。
- 第2段階(ショート動画でのテンプレート化):「周囲には理解されないけれど自分にとって最高のもの」を紹介する動画のBGMとして定着。
- 第3段階(ミームとしての日常会話化):テキスト投稿や日常の意思表明において、反論を封じるポジティブな決め台詞として一般化。