八木原亜麻被告の経歴と生い立ちを辿ると、凶悪な犯罪性とはかけ離れた、極めて平凡で目立たない若者像が浮かび上がります。
八木原被告の出身地は道東の北海道釧路市です。地元の中学校に通っていた当時、彼女は合唱部に所属していました。実は、この中学時代の部活動において、後に被害者となる長谷知哉さんと出会っています。関係者の証言によると、当時の八木原被告はおとなしく控えめな性格で、目立つトラブルとは無縁の生徒でした。この時期から「看護師になりたい」といった福祉・医療領域への憧れを口にしていた形跡が残されています。
中学卒業後、八木原被告は親元を離れる形で札幌市西区の私立高校「札幌山の手高校」へ進学します。同校は女子バスケットボールやラグビーなど全国レベルの部活動で名高い文武両道の学校ですが、八木原被告は体育会系の中心にいたわけではなく、ごく普通の学生として過ごしていました。
高校卒業後の2022年4月、教育・保育系への関心から江別市の札幌学院大学人文学部こども発達学科へ進学。江別市内のアパートで一人暮らしを始め、自立した生活を送る中で、人生の歯車を狂わせる人間関係と出会うことになります。