サウナーや銭湯ファンを虜にする東上野「寿湯」の最大の魅力は、何と言っても都心の一等地にありながら空を広く仰げる開放的な大露天風呂と、妥協のないサウナ環境の両立にあります。暖簾をくぐると、浴室中央には伝統的なペンキ絵が広がり、内湯には白湯、ジェットバス、日替わりの薬湯が並びます。しかし、利用者の多くが目指すのはその先にある露天エリアです。
男湯の露天スペースは、都内の公衆浴場としては破格のスケールを誇ります。高い塀に囲まれつつも頭上には東京の空が抜けており、外気浴に最適なアディロンダックチェアやベンチが複数配置されています。この贅沢な外気浴環境こそが、寿湯を一般的な街銭湯から「温浴の聖地」へと押し上げた原動力です。
サウナ設備も抜かりがありません。男湯には約100℃を指すドライサウナと、低刺激ながらじっくり発汗できる塩サウナの2棟が鎮座しています。ドライサウナ室は遠赤外線ヒーターの力強い熱気が室内を満たし、短時間で深部まで体温を引き上げます。女湯側にもしっかりと熱気を感じられるドライサウナが完備されており、男女ともに高水準な発汗体験が担保されています。
さらに特筆すべきは水風呂のクオリティです。男湯露天エリアには、広々とした露天水風呂に加え、ひんやりとした洞窟状の水風呂が配置されており、水温はおよそ16℃〜18℃前後をキープ。井戸水を汲み上げて肌触り滑らかに整えられた水質は、高温サウナで極限まで熱された身体を優しく、かつ鋭く引き締めてくれます。熱気、冷水、そして吹き抜ける外気の風が織りなす導線設計は、サウナ愛好家が唸るのも納得の完成度を誇ります。