王騎という巨人を演じるにあたり、大沢たかおが挑んだのが前代未聞の過酷な肉体改造でした。普段のスマートな体型から一転、役作りのために敢行された増量は約20kg。単に脂肪をつけるのではなく、巨大な矛を軽々と振り回すにふさわしい筋肉の鎧を身にまとうため、壮絶なトレーニングと食事管理が課されました。
1日に必要なカロリーを摂取するため、大量のプロテインに加え、毎食のように赤身肉や炭水化物を詰め込む日々。撮影期間中も筋肉量を維持・増大させ続けた結果、用意されていた衣装の甲冑がキツくなり、シリーズが進むごとにサイズを何度も作り直したという逸話は有名です。
特に第4作『大将軍の帰還』に向けては、馬陽の戦いという最大の山場を見据え、過去作を凌駕するビルドアップを敢行。腕周りや僧帽筋の厚みは人間離れしたレベルに達し、腕組みをするだけで周囲の武将たちを圧倒する説得力をスクリーンに刻み込みました。この徹底した体重変化への執念こそが、王騎という怪物をリアルな存在へと昇華させた原動力です。