バーでカクテルを注文する際、最も警戒すべきなのがその度数感です。ラスティネイルのアルコール度数は、一般的なカクテルの中でも群を抜いて高く設計されています。
一般的なロングカクテル(ジントニックやカシスソーダなど)の度数が5〜12度程度であるのに対し、ラスティネイルは材料のすべてが高濃度スピリッツです。ベースとなるスコッチウイスキーは40〜43度、合わせるドランブイも度数40度を誇ります。炭酸水やジュースによる割水が一切行われないため、グラスに注がれた直後の原液段階での度数は約40度。大型のロックアイスが溶けて馴染んだ状態でも、実質アルコール度数は32〜35度前後を推移します。
ここで重要なのは、ドランブイに含まれる極めて高い糖分(エキス分30%以上)による「マスキング効果」です。濃厚なハチミツの甘みと複雑なハーブのアロマが、エタノール特有の喉を焼くような刺激を覆い隠してしまいます。「甘くて口当たりが良いから」とハイボール感覚でハイペースに飲み進めてしまうと、急激な血中アルコール濃度の上昇を招くことになります。
バーテンダーの間でも「美味しいが、お酒に弱い人には慎重にすすめるべき一杯」として認知されており、チェイサー(水)を交互に口に含みながら、時間をかけて氷の溶け具合による味の変化を楽しむのが鉄則です。