トランペット運指表を見ても高音が出ない理由とは?プロ直伝の上達術

トランペット運指表を見ても高音が出ない理由とは?プロ直伝の上達術

トランペット運指表を見ても高音が出ない理由とは?プロ直伝の上達術について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

運指表の丸暗記に入る前に、絶対に避けては通れない身体的操作の基本があります。それがトランペットピストン押さえ方と、左手によるトランペットトリガー操作方法です。この2点を疎かにしたまま練習を重ねると、運指の速度が頭打ちになるだけでなく、音程の致命的なズレを招く原因となります。

まず右手ですが、ピストンの真上に指の第一関節から第二関節の腹が自然に乗るよう、右手をふんわりとした「卵を包み込むようなアーチ状」に保ちます。指先で真上から垂直にピストンを押し下げるのが大原則です。爪を立てたり、指の腹全体をベタッと寝かせて斜め手前に引くように押してしまうと、ピストンバルブの内部ケーシングに不均等な摩擦が生じ、動きが著しく重くなります。最悪の場合、バルブの偏摩耗や引っかかりの原因となり、高速パッセージに対応できなくなります。

そして、運指表に小さく注釈が書かれがちなのが低音域のピッチ補正です。トランペットの構造上、管を長く連結する「1番+3番」や「1番+2番+3番」の運指(下のレ D4、下のド# C#4)は、物理計算上どうしても音程がシャープ(高く)なってしまいます。これを補正するために設計されているのが、第3抜差管に備えられた指掛けリング(トリガー)です。

下の「レ」を吹くときは左手薬指でトリガーを5ミリ〜1センチほど外側に押し出し、下の「ド#」ではさらに深く1.5センチ程度押し出します。音を吹き終えたら即座に戻す――この左手の連動を初期段階で無意識のルーティンに落とし込めるかどうかが、合奏で美しいハーモニーを作れるかどうかの境界線となります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。