警察社会を深く理解する上で避けて通れないのが、採用区分によるキャリアパスの違いです。警察の階級序列まとめは以下の通り、9つの階級で構成されています。
【警察官の階級一覧】
巡査 ➔ 巡査長(※法的な階級ではなく職務上の呼称) ➔ 巡査部長 ➔ 警部補 ➔ 警部 ➔ 警視 ➔ 警視正 ➔ 警視長 ➔ 警視監 ➔ 警視総監 (+階級外:警察庁長官)
このピラミッドにおいて、国家公務員キャリア警察官の出世スピードは地方公務員採用(ノンキャリア)とは全く異なります。
国家公務員総合職試験をパスして警察庁に入庁した「キャリア組」は、採用と同時に「警部補」からスタートします。交番勤務などの現場研修を短期間で終えると、20代半ばで「警部」、30歳前後で捜査本部長クラスの「警視」へと自動的に昇進します。その後、40代で各都道府県警察の部長や本部長(警視長・警視監)として全国各地へ赴任し、最終的に警察庁の局長、次長、そして警視総監や警察庁長官の座を競い合います。
一方、警視庁や道府県警の採用試験(地方公務員)を受けて警察官になった「ノンキャリア組」は、全員が一律で「巡査」からのスタートとなります。昇任試験を勝ち抜いても、警視正(ここから国家公務員扱いとなる「地方警務官」)以上に到達できるのは全体のわずか0.1%未満に過ぎません。