現行の皇室典範では、女性皇族が民間人と結婚する際には皇籍を離れることが定められている。この制度のもとで民間へと降り立った彼女だが、母である高円宮妃久子さまから受け継いだ「国民に寄り添う精神」は、形を変えて今も生き続けている。
久子さまの国際的で開放的な教育方針のもとで育った絢子氏は、宮内庁の伝統的な枠組みの中にいた頃から、幅広い視野で社会を見つめてきた。皇籍を離れてもなお、皇室の気品と品格を保ちつつ社会に奉仕する姿は、制度論を超えた人間的な魅力に満ちている。
皇室の未来をめぐる議論が続く中でも、彼女の自立した歩みは多くの議論に静かな示唆を与えている。