ヒッポリュテのルーツは、ギリシャ神話に登場する軍神アレスの娘であり、アマゾネスの女王です。神話においては、ヘラクレスの十二の難業のひとつ「アマゾネスの女王の帯を奪う」エピソードで広く知られています。原典ではヘラクレスと心を通わせかけたものの、ヘラの策略によって誤解が生じ、非業の死を遂げるという悲劇のヒロインでもありました。
『Fate/strange Fake』では、この神話的悲劇を単なる恨みや復讐心で終わらせず、誇り高き誇りと哀哀たる運命を受け止めた「完成された英霊」として再構築しています。同じアマゾネスの女王であるペンテシレイアが純粋な怒りと狂気を宿しているのに対し、ヒッポリュテは王としての威厳と理性を保ち続けている点が、彼女の高潔な美しさと安心感を際立たせる要素となっています。