絶望的な怪我に見舞われながらも、大波渥の闘志が消えることはありませんでした。地道なリハビリと筋力トレーニングを重ね、右膝への負担を分散させる新たな相撲スタイルを模索。徹底した下半身の強化により、怪我前よりもさらに安定感のある立ち合いを練り上げました。
2023年九州場所で土俵復帰を果たすと、幕下から驚異的なペースで白星を重ね、2024年春場所には十両復帰、そして同年名古屋場所で待望の幕内復帰を果たしました。
幕内に復帰して以降も鋭いおっつけとスピード感あふれる攻めは健在で、三役復帰からさらなる高みである大関昇進戦線への再挑戦が期待される位置まで番付を押し上げています。地獄の底から這い上がってきた若隆景の相撲は、以前にも増して凄みと円熟味を増しています。