2001年から2003年にかけて放送されたテレビアニメ『星のカービィ』でデデデ大王を演じたのは、日本声優界の重鎮である緒方賢一氏です。『名探偵コナン』の阿笠博士や『らんま1/2』の早乙女玄馬、『忍者ハットリくん』の獅子丸など、数々の名作で親しみやすいキャラクターを演じてきた緒方氏ですが、本作におけるデデデ大王は氏のキャリアの中でも屈指のハイテンションな怪演として知られています。
アニメ版のデデデ大王は、プププランドの独裁者でありながらどこか憎めないトラブルメーカーとして描かれました。視聴者に強烈なインパクトを残した語尾の「〜ぞい」や数々の名セリフは、緒方氏の卓越したアドリブと脚本陣の遊び心が融合して生まれたものです。
当時の制作関係者の証言やインタビューによると、収録現場では緒方氏の自由奔放な演技がスタッフの笑いを誘い、映像側の尺や演出が緒方氏のテンポに合わせて調整されることすらあったと伝えられています。「環境破壊は気持ちいいぞい」「国家の財政は火の車ぞい」といった社会風刺混じりの名言は、四半世紀近くが経過した現在でもSNSや動画プラットフォームで愛され続けています。