千葉都市モノレールの延伸計画で最も注目されているのが、現在の千葉駅から約500m手前で止まっている路線をJR千葉駅直結まで延伸する構想だ。現在の1号線は「千葉みなと駅」から「県庁前駅」を経由し、終点は「千城台駅」。千葉駅には「千葉公園駅」や「栄町駅」が近接しているものの、JR千葉駅のターミナル直下に乗り入れてはいない。
この「千葉駅直結延伸」は1990年代から地元経済界や行政内部で繰り返し議論されてきた。千葉市の公式発表資料や都市計画審議会の議事録によると、延伸区間は栄町駅付近から千葉駅中央口方面までの約0.5〜0.7km。単なる移動距離だけ見れば短いが、既存の地下街や駅ビル、道路基盤との接続を考慮すると事業費は概算で200億〜400億円規模に達するという試算も示されてきた。
2026年時点では、千葉駅西口再開発事業や中央公園通り周辺のリニューアルと連動する形で、国土交通省の社会資本整備総合交付金を活用した調査が断続的に実施されている。ただし、千葉市の財政状況や人口動態を踏まえると、具体的な着工時期の明示には至っていない。延伸が実現すれば、JR利用者からモノレールへの乗り換え動線が大幅に改善され、千葉みなと方面や千城台方面へのアクセスが「乗り換えなし」で完結する。これが利用者数に与えるインパクトは小さくない。