Googleの検索窓に「ラ・ムー」と打ち込むと、サジェスト候補に「安すぎて危険」「肉 産地 危険」といった物々しいワードが並びます。この不穏な噂の発端は、一般的なスーパーの相場を30〜50%下回る異常な値付けに対して、消費者が抱く「認知的不協和」にあります。人間には「安かろう悪かろう」という防衛本能的なバイアスが備わっており、相場をあまりに大きく逸脱した商品を目にした際、無意識に「健康を害する添加物が入っているのではないか」「賞味期限切れ間近の肉を漂白しているのではないか」といった陰謀論めいた解釈で納得しようとする心理が働きます。
結論から言えば、ラ・ムーの食品が危険であるという客観的証拠は一切存在しません。日本の食品衛生法や食品表示法は極めて厳格であり、基準を満たさない食材の販売は即座に行政処分や営業停止につながります。東証プライム市場に上場する大黒天物産にとって、食品事故や虚偽表示は企業の存亡に直結する最大のリスクです。
同社の公開資料や品質管理マニュアルによると、取り扱う生鮮食品や加工品はすべて国内の法規に準拠し、最新鋭の自社検査室で細菌検査や残留農薬検査が日常的に行われています。牛肉や豚肉、鶏肉の産地表示も明確で、国産品と輸入加工原料を適切に使い分け、パッケージ上で完全に開示されています。安さの源泉は怪しい食材の使用ではなく、後述する流通と製造の完全な内製化にあるのが揺るぎない事実です。