大人のたしなみとしてフレグランスを使いこなすには、場所と時間帯に応じた明確な選定基準を持つ必要があります。以下に、失敗しないためのビジネスと日常でのシーン別使い分け基準と、部位ごとの噴射マナーをまとめました。
【シーン1:平日のオフィス・商談・通勤】
推奨されるのは圧倒的にオードトワレです。オフィス環境では、他者のパーソナルスペース(半径約1メートル以内)に入った瞬間に「微かに清潔な香りが届く」程度が理想とされます。ウエストやひざ裏など、服の内側となる下半身に1〜2プッシュ纏うのが鉄則です。
【シーン2:休日のデート・観劇・ディナー】
華やかさと記憶に残る余韻を演出したい場ではオードパルファムが真価を発揮します。肌の体温が高い足首や内もも、あるいは空中に1プッシュしてその下をくぐる方法で1プッシュのみ使用します。食事の席では香りが料理の風味を邪魔しないよう、上半身(首筋や手首)への噴射は厳禁です。
また、香水の正しい付け方と適正プッシュ数を守るだけでなく、香水の付け直しタイミングと持ち時間の計算も欠かせません。オードトワレの場合、香りがベースノートに移行する「つけてから3〜4時間後」が付け直しの適期です。ただし、自分の鼻は香りに慣れて麻痺(嗅覚疲労)しているため、朝と同じ量を重ね付けするのではなく、アトマイザーから1プッシュだけ足首に足す程度に留めるのが上品に香らせる秘訣です。