一方で、SNSを中心に「毎日のように食べていたら逆に太った」「ヘルシーというのは嘘なのか」という切実な声が散見されます。結論から言えば、アサイーボウル太る真相の主因はアサイー果実そのものではなく、「トッピングと希釈液による糖質過多」にあります。
純粋な無糖アサイーピューレは、100gあたり約70〜80kcal、糖質はわずか2〜3g程度と、果物としては極めて低糖質な食材です。しかし、カフェや専門店で提供される一般的なボウルは、アサイー特有の渋みを消して食べやすくするために、大量のリンゴジュース、バナナ、蜂蜜をブレンドして撹拌しています。さらにその上から、砂糖や植物油脂でコーティングされた市販グラノーラ、大量のはちみつ、ピーナッツバターが重なることで、1食あたりのカロリーは500〜750kcal、糖質は70〜100g前後まで跳ね上がります。これはラーメン1杯やショートケーキ1個分に匹敵する数値です。
以下の比較表は、アサイーボウルの構成形態による栄養バランスの決定的な違いを示したものです。
行動経済学や心理学には、「モラル・ライセンシング効果(心理的免罪符)」と呼ばれる認知バイアスがあります。「スーパーフードという極めて健康に良いものを摂取している」という無意識の安心感が免罪符となり、「グラノーラを多めにトッピングしても大丈夫」「はちみつをたっぷりかけても無害」と自己正当化してしまう心理現象です。このバイアスに陥ることが、「体に良いはずなのに体脂肪が増える」という皮肉な結末を引き起こしています。