三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相

三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相

三色団子の意味と順番の秘密|秀吉のルーツと「秋がない」真相の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。

三色団子にまつわる文化的な仕掛けの中で、最も江戸っ子のユーモアを感じさせるのが「秋がない理由」です。

前述の通り、三色団子のピンクは「春」、緑は「夏」、白は「冬(雪)」を表しています。ここで誰もが抱く疑問が、「なぜ秋の色がないのか?」という点です。この疑問に対する江戸時代の商人たちの答えは、実に軽妙な言葉遊び(地口)でした。

「春・夏・冬」と季節がめぐると、そこには当然「秋」がありません。つまり、「秋がない」=「飽きが来ない」、さらには「商い(あきない)が繁盛する」という二重の掛け言葉になっているのです。

何本食べても食べ飽きない美味しさをアピールすると同時に、団子を売る茶屋自身の商売繁盛、そして買い求める町人たちの生業繁盛を祈願する縁起担ぎとして、意図的に「秋」を抜き取った意匠が完成しました。単なる菓子に幾重もの意味を重ねる日本人の言語感覚と美意識の真骨頂がここにあります。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。