地域密着型掲示板やSNS、知恵袋に寄せられる地元住民の過去ログを精査すると、愛媛マラソン当日における特有のトラブルパターンが浮き彫りになります。もっとも多く見られるのが「抜け道だと思って入った旧道で身動きが取れなくなった」という悲痛な叫びです。
「国道196号がダメなら、海沿いや旧北条街道(県道347号)を行けばいい」という考えは、現場を知る住民の間では最大の禁忌とされています。旧道は道幅が狭く、信号機のない交差点や民家の出入り口が連続しています。そこへバイパスから弾き出された普通車や大型トラックが雪崩れ込む結果、すれ違い不能によるデッドロック(立ち往生)が毎年のように発生しています。
報道各社の現場取材や大会ボランティアの証言でも、「救急車両の進入すら危ぶまれるほど生活道路が膠着した」という事例が報告されています。また、山側の農道へ迷い込み、急勾配の未舗装路やガードレールのない隘路で脱輪事故を起こすケースも後を絶ちません。地理に不案内なドライバーが地図アプリの最短ルート案内に頼って細街路へ侵入することは、自ら渋滞の渦中に飛び込む行為にほかなりません。