影山氏の指導論や人間性を理解するうえで欠かせないのが、その卓越したバックボーンです。福島県いわき市に生まれた影山氏は、学問とスポーツを高次元で両立させてきた「文武両道」を象徴するフットボーラーでした。
名門・筑波大学へ進学後、ディフェンダーとして頭角を現した同氏は、Jリーグ開幕前夜の日本サッカーリーグ(JSL)時代から古河電工(現ジェフユナイテッド市原・千葉)でプレー。1993年のJリーグ開幕時にはジェフの一員としてピッチに立ち、その後は浦和レッズやブランメル仙台(現ベガルタ仙台)で最終ラインを統率しました。
180cmを超える恵まれた体躯に加え、鋭い戦術眼と統率力を兼ね備えたクレバーなDFとして評価され、現役時代から「将来の名指導者候補」として周囲から一目置かれる存在でした。この現役時代の経験と知性こそが、後の指導者キャリアにおける強固な基盤となっています。