過去には1枚のチケットが10万円を突破し、大きな話題を呼んだ公演が存在します。ディナーショーにおける歴代最高額の理由を探ると、そこには単なるプレミアム感だけではない興行上の緻密な計算が見えてきます。
かつて矢沢永吉氏が開催した完全限定ディナーショーはチケット代が10万円〜12万円超に達し、近年でもX JAPANのYOSHIKI氏によるブレックファスト&ディナーショーが10万円前後(VIPパッケージは数十万円規模)で即日完売した実績があります。これほど高額になる理由は、1公演あたりのキャパシティを極限まで絞り込み(数百人規模)、超一流シェフの特別メニューや特注記念品、至近距離での特別な生演奏といった「極上の非日常」を詰め込んでいるからです。
さらに、興行の根幹を支える芸能人のディナーショーのギャラも価格を大きく押し上げる要因です。トップクラスの大御所歌手になると、1ステージあたりの出演料が数百万円から1,000万円以上に達すると言われています。大規模アリーナ公演とは異なり、座席数が限定されるディナーショーでは、アーティストのギャラを少数の来場者で分担する構造になるため、必然的にチケット単価が跳ね上がるのです。