血を吐いた!喀血と吐血の違いを見分ける決定打と救急受診基準

血を吐いた!喀血と吐血の違いを見分ける決定打と救急受診基準

血を吐いた!喀血と吐血の違いを見分ける決定打と救急受診基準の要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

緊急時において、患者本人や家族、そして一次対応にあたる救急救命士や看護師が、目の前の出血を瞬時に見分けるための鑑別基準を構造化データとして下表にまとめました。数値データや解剖学的根拠を俯瞰することで、今起きている事態の深刻度を客観的に把握できます。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価出血部位と排出様式気管・気管支・肺(呼吸器系)
せきや痰(たん)とともに噴出食道・胃・十二指腸(消化器系)
吐き気や嘔吐運動とともに吐出喉からせき込んで出たか、お腹が波打ってせり上がったかの初動体感が鑑別の核心。血液の色と外観鮮紅色(真っ赤)
微細な気泡(泡)や粘液痰を混入暗赤色〜黒褐色(コーヒー残渣様)
未消化の食物残渣を伴う泡立ちがあれば喀血の公算が高い。ただし静脈瘤破裂等の超急性期は吐血でも鮮紅色を呈する点に留意。酸塩基度(pH値)弱アルカリ性(pH 7.35〜7.45)
生体血液本来の性状を維持酸性(pH 1.0〜3.0)
胃酸混入により著しい酸性を示す臨床現場でリトマス試験紙やpH試験紙が鑑別の決定打として用いられる生理学的根拠。下血(黒色便)の有無通常は認められない
(飲み込んだ血液の極少量排泄を除く)高頻度で出現(タール便)
血液が腸管を通過して黒変口からの出血と前後して真っ黒な便が出た場合、消化管出血(吐血ルート)と確定できる。直接の死因リスク気道閉塞による「窒息死」
わずか数分で無酸素脳症へ循環血液量減少による「失血死」
出血性ショック・多臓器不全へ喀血は少量でも気道を塞げば即死に直結する。吐血は急激な血圧低下と意識消失に最大警戒が必要。危険出血量の閾値1回 100〜200ml(コップ半分〜1杯)
または短時間の反復喀出500ml以上(洗面器底一面)
バイタルサイン崩壊(収縮期血圧<90)数値上の致死量は喀血の方が圧倒的に少ない。気道容積(約150ml)を超えた血液は即座に窒息を招く。第一選択の受診診療科呼吸器内科・救急科
(気管支鏡・カテーテル動脈塞栓術)消化器内科・救急科
(緊急上部消化管内視鏡止血術)受診科を誤ると内視鏡の専門医手配や処置開始に重大なタイムロスが生じるため初期判断が命運を握る。
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。