手作り工作のハードルを劇的に下げたもう一つの立役者が、株式会社大創産業をはじめとする100円ショップの隆盛だ。以前であれば専門のDIYショップや文具店で揃える必要があった材料が、いまや近所のショップで数十円から数百円単位で手に入る。この材料調達の圧倒的な手軽さが、工作文化の裾野を広げた。
竹串、輪ゴム、カラーボール、PPシート、面ファスナーといった多種多様な素材が低価格で手に入る環境は、従来の玩具産業におけるマーケット構造をも変化させている。失敗しても財布が痛まない圧倒的な低コスト環境があるからこそ、子どもたちは失敗を恐れずに実験を繰り返すことができる。100均グッズの進化は、創造の自由度を劇的に引き上げたのだ。