近年の世界的なシティ・ポップブームにおいて、特に海外のDJやリスナーを虜にしているのが『黄昏のBAY CITY』だ。ファットでグルーヴィーなベースライン、都会的なカッティングギター、そしてイントロから一気に世界観へと引き込むドラマチックなボーカル。80年代初頭の東京で生まれたこのトラックは、40年以上の時を経てディスコやフューチャーファンクのフロアで「決定的なアンセム」として響き渡っている。
欧米の音楽クリエイターたちは口を揃えて言う。「彼女のボーカルには、言葉の壁を瞬時に吹き飛ばす感情のエネルギーがある」と。歌詞の意味が分からずとも、声のニュアンスとメロディのフックだけで聴く者を昂揚させる。それこそが、時代を超越して響く本物のポップスが宿す力だ。