火病の特徴は、精神的な苦痛が非常に強い身体症状(身体化)として現れる点にあります。発症すると自律神経系が著しく乱れ、以下のような特徴的な兆候が日常的に現れます。
【主な身体症状】
・胸の中央やみぞおちあたりに何かが詰まっているような圧迫感(胸のつかえ)
・胸から喉、顔面にかけて熱い塊が突き上げてくるような「灼熱感・のぼせ感」
・激しい動悸や息切れ、呼吸困難感
・頭痛、めまい、全身の倦怠感、慢性的な消化不良
【主な精神症状】
・晴れることのない激しい無念さや悔しさ(恨=ハン)
・突発的な号泣や悲哀感、強い焦燥感
・不眠や悪夢、将来に対する絶望感
過剰に抑圧された怒りが交感神経を慢性的に興奮させ、血流や呼吸器系に異常をきたすことで、「胸が燃えるように熱い」という独特の感覚が生じるメカニズムが解明されています。