一般的な洗剤は、界面活性剤の働きによって油を包み込み、水と一緒に洗い流します。これに対し、アルカリ電解水は「水を電気分解してアルカリ性の性質を高めた水溶液」です。なぜ合成洗剤を含まない水だけで、ベタベタした油汚れが落ちるのでしょうか。
その鍵を握るのが「pH値(水素イオン濃度)」と「鹸化(けんか)作用」です。市販されている強力なアルカリ電解水はpH12.0〜13.0以上という非常に高い数値を誇ります。酸性の性質を持つ皮脂や油汚れに触れると、強力なアルカリが油を石鹸成分へと変化させ(鹸化)、汚れ自体が界面活性効果を持って自ら分解・乳化していきます。
さらに注目すべきは、多くの人が重宝している「二度拭き不要」のメカニズムです。アルカリ電解水は界面活性剤不使用であるため、拭き取った後に洗剤成分特有のベタつきや白い粉残りが生じません。空気中の炭酸ガス(二酸化炭素)と反応することで徐々に中和され、最終的には微量の塩分を含んだ水へと戻る性質があります。これが、キッチン家電の内部やペットケージなど、洗剤残りが心配な場所でも重宝される決定的な理由です。