赤道外周の「約40,075km」という数字は、日常生活の感覚では容易にイメージできません。そこで、現代の主要な移動手段を用いて赤道上をノンストップで移動した場合の所要時間を試算しました。同時に、生身の人間が挑戦する現実的な移動スケジュールも算定しています。
上記の試算を踏まえると、各移動手段のリアルな特徴が浮き彫りになります。
まず、地球一周徒歩での所要日数を健康的な歩行ペースで算出してみましょう。大人の歩幅を平均約70cm(0.7m)と仮定した場合、地球一周に必要な歩数は実に約5,725万歩という天文学的な数値に達します。1日1万歩という理想的なウォーキングを欠かさず継続したとしても、踏破には約5,725日(約15年8か月)を要する計算です。
続いて、陸路の代表格である地球一周車で走った場合を検証します。高速道路網を維持したまま平均時速100kmでノンストップ走行できれば約400時間(約17日)ですが、一般道を含めた平均時速60kmで1日8時間運転という現実的な行程を組むと、約84日、すなわちおよそ3か月のドライブ旅行になります。
高速鉄道である地球一周新幹線での時間はどうでしょうか。JR東海道新幹線の最高時速285kmを維持し続けた場合、所要時間は約141時間(約5.9日)。東北新幹線「はやぶさ」の最高時速320kmを適用すれば、わずか約125時間(約5.2日)で地球の裏側を回って元の位置に戻ってこられる計算です。
最後に、空の旅である地球一周飛行機での時間です。最新鋭の民間旅客機が巡航する時速900kmで赤道直下を飛び続けた場合、純粋な飛行時間は約44時間半。給油や航路調整を含む現実的なフライトであっても、最短3日〜4日程度で地球を一周できるポテンシャルを秘めています。