今回の品薄現象は、単なるパニック買いだけが原因ではない。厚生労働省が公表した最新の感染症動向データと、衛生用品・日用品業界の動向を突き合わせると、複数の要因が複雑に絡み合っていることが浮き彫りになる。
第一に、海外からの原材料輸入における供給網のボトルネックだ。医療用品製造業の現場では、不織布マスクに使用する高機能フィルター素材の仕入れコスト高騰と物流遅延が重なり、一時的に国内工場への供給ペースが鈍化した。そこに複数の感染症が同時に全国的な拡大期を迎えたことで、実需がメーカー側の予測曲線を一気に跳ね上がったのだ。