Q1:38歳でAMH(卵巣予備能)が低くても自然妊娠や体外受精は可能ですか?
A1:十分に可能です。AMHは卵巣に残っている卵子の在庫量を示す指標であり、卵子の質そのものを表すわけではありません。値が低くても、排卵が定期的に起きていれば自然妊娠の可能性はあります。体外受精においても、低刺激法など個々の卵巣状態に合わせた採卵プロトコルを選択することで、質の良い胚を獲得して出産に至る事例は数多く存在します。ただし、残された採卵機会が限られるため、早期の専門治療が推奨されます。
Q2:38歳からの妊活で、まず最初に夫婦で受けるべき検査は何ですか?
A2:女性側はホルモン基礎値検査(FSH、LH、E2、PRL、TSH)、AMH検査、経膣超音波検査、子宮卵管造影検査が基本セットとなります。そして極めて重要なのが男性側の「精液検査」です。男性不妊は全体の約半数を占めるにもかかわらず受診が遅れがちです。最初期に夫婦同時にスクリーニングを完了させることが、原因不明のまま無駄な時間を過ごすリスクを排除します。
Q3:38歳で体外受精を始める場合、保険適用と先進医療の併用はできますか?
A3:可能です。現在の制度では、保険診療の体外受精と国が認めた「先進医療」(タイムラプス培養、ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選別術、ERA・EMMA・ALICEなどの子宮内環境検査、PGT-Aなど)の併用が認められています。先進医療部分は自費負担となりますが、基本治療部分は3割負担および高額療養費制度の対象となるため、経済的負担を大幅に抑えつつ最新技術を活用できます。