脳梗塞の前兆や初期症状は、突如として前触れなく現れることが大半です。国際的に提唱されている合言葉「FAST」は、一般市民が瞬時に異常を検知するための最も信頼性の高い指標です。
- F(Face:顔の麻痺):笑顔を作ったとき、片方の口角が下がる、顔の片側が歪む。
- A(Arm:腕の麻痺):両腕を前に突き出して手のひらを上にしたとき、片方の腕が自然と落ちてくる。
- S(Speech:言葉の障害):呂律が回らない、言葉が出てこない、他人の言葉が理解できない。
- T(Time:時刻の確認):症状に気づいたら直ちに救急車を呼び、発症時刻を救急隊に伝える。
また、一時的に症状が現れて数分から数時間で完全に消失する「一過性脳虚血発作(TIA)」は、本格的な脳梗塞を発症する最大の警告サインです。「一度治まったから大丈夫」と放置すると、数日以内に大規模な梗塞を起こすリスクが極めて高いため、症状が消えた場合でも即座に脳神経外科を受診しなければなりません。