手軽さが強調されるセブン-イレブンの自転車保険ですが、加入前に把握しておくべき明確なデメリットが3点存在します。
第1の盲点は、自転車トラブル時の「ロードサービス」が一切付帯していないことです。ロードバイクやクロスバイクでのロングライド、あるいは通勤途中にパンクやチェーン切れ、ホイールの破損などで自走不能になった際、自力で店舗まで運ぶか、高額な運搬費用を自己負担しなければなりません。競合となるau損保の「Bycle」シリーズなどが最大50kmまでの無料ロードサービスを標準装備している点と比較すると、メカトラブルに対する現場救命力には明確な差が生じます。
第2の盲点は、保険期間が1年で満了し、原則として自動更新されない仕様です。一般的なクレジットカード決済型のダイレクト保険であれば、解約手続きを行わない限り毎年自動更新されるのが標準的です。しかし、セブン-イレブンの店頭加入型は「1年間の掛け捨て契約」を都度結ぶ形式となっています。満期案内ハガキやメールは届くものの、改めてマルチコピー機やWEBで更新手続きを行わなければ補償が途切れてしまいます。「気づいたら無保険走行になっていた」というトラブルが頻発する構造的要因がここにあります。
第3の盲点は、家族構成によって割高になるコスト構造です。単身者向けプラン(本人型)は年額4,000円強と手頃ですが、家族全員を対象とする「ご家族プラン」を選択すると年間保険料は1万円を超えてきます。後述するように、持ち家や賃貸で加入している火災保険や自動車保険に「個人賠償責任補償特約」を月数百円で付帯できるケースが多いため、知らずに重複加入して無駄な固定費を払い続けている家庭が少なくありません。