伊藤蘭の醸し出す気品は、単なるキャリアの産物ではない。彼女の家系を遡ると、近代日本の歴史に名を刻む人物に突き当たる。曽祖父にあたる人物は、明治から大正期にかけて第15代東京市長を務めた伊藤秀五郎氏であり、政財界にもゆかりを持つ名門の家柄だ。
格式高い家庭環境の中で育った父・伊藤正雄氏も、伝統と教養を重んじる家庭環境を大切に守ってきた。代々受け継がれてきた美意識や高い倫理観は、家庭内のしつけや言葉遣いにも色濃く反映されていたという。彼女が放つ穏やかでありながら芯のある佇まいは、まさにこの歴史ある名門家系の産物と言えるだろう。