2023年1月に東急百貨店本店とともに24年の歴史に幕を閉じた「ジュンク堂書店 渋谷店」の閉店は、都内の読書人に大きな衝撃を与えました。SNS上では「文化の灯が消えた」「経営難による撤退か」と悲嘆の声が広がりましたが、その実情は単純な業績不振だけではありません。
ジュンク堂書店 渋谷店 閉店 経緯を辿ると、主因は東急グループによる渋谷エリアの大規模複合再開発に伴う商業施設全体の解体・建替え工事です。しかし同時に、ジュンク堂書店 閉店 理由の構造的背景として、都市部における1,000坪超の超大型書店モデルが直面する「坪効率の限界」が横たわっています。
出版科学研究所の推計でも示されている通り、紙の出版市場は縮小を続け、運送コストや人件費、商業施設の賃料は右肩上がりに上昇しています。粗利率が約22〜23%前後で固定されている書籍単体の物販で、広大なフロア面積を維持することは年々難易度を増しています。そのため同社は、無制限なメガ店舗展開から、駅直結型の中・大規模店舗への集約や、文具・カフェとの融合による収益構造の多角化へ舵を切っているのが現状です。