貝塚 虹の湯が地域の温浴コミュニティに遺した影響の大きさは、ネット上の口コミやSNSに残された膨大な声からも読み取れます。単なる公衆浴場にとどまらず、多世代が集う生活インフラとして機能していたことが伺えます。
「小さな子どもがいると大浴場は周囲の目が気になりますが、貝塚の虹の湯には立派な坪庭が付いた家族風呂があり、本当に重宝していました。家族全員で気兼ねなく温泉を楽しめる場所は南泉州では貴重でした」(貝塚市在住・40代主婦)
「露天風呂から見える植栽の手入れが行き届いていて、春には桜、秋には紅葉を感じながら入る長湯が最高だった。夜風に当たりながら入る壺湯は、仕事のストレスを一瞬で消し去ってくれた」(岸和田市在住・30代会社員)
一方で、閉館直前には施設内部の変化を敏感に察知していた常連客も少なくありませんでした。「最後の方の1〜2年は、ジェットバスのノズルが数箇所故障中のまま張り紙がされていた」「シャワーの出湯温度が不安定になる時間帯があった」といった報告が散見されていました。これは経営陣が追加の修繕費投入を抑制し、閉館に向けたカウントダウンに入っていた明確な兆候だったといえます。