スクールカーストや理不尽ないじめ構造は、長らく映画やドラマのモチーフとしても描かれてきた。中島哲也監督の映画『告白』は、悪意が連鎖する校内の冷酷な現実を鮮烈に描き出し、当時の社会に大きな衝撃を与えた。フィクションの描写が、奇しくも現実の芸能界や学校現場で起きている陰惨なトラブルの鏡となっていたわけだ。
現代のエンターテインメント業界自体も、この問題と無縁ではいられない。Netflixに代表されるグローバルな動画配信サービスでは、いじめやハラスメントのトラウマを題材にした社会派ドキュメンタリーやドラマ作品が世界的な反響を呼んでいる。虚構と現実が交差し、エンタメの作り手・送り手側にも高い倫理的感性が求められるフェーズに入っている。