ネット上の質問コミュニティやSNS上には、「通帳にドコモ決済サービス等と記載されているが全く使った記憶がない」「ドコモユーザーではないのに5,000円引き落とされている」といった悲痛な叫びが毎月引き落とし日(10日や月末)前後に集中して投稿されます。
こうした現場の声を丹念に取材・検証していくと、利用者が「身に覚えがない」と思い込んでしまう典型的な3つの落とし穴が浮かび上がってきます。
第一に、「家族カードや共有端末による利用」です。本会員である世帯主の口座から一括して引き落とされる設定になっている場合、配偶者や子どもがコンビニエンスストアや自動販売機でスマートフォンのiDをかざして購入した日常の買い物が合算されています。数百円単位の買い物が数十回積み重なり、月末に「18,400円」といったまとまった数字で請求されることで、本人は不正利用を疑ってしまうケースです。
第二に、「自動更新サブスクリプションの失念」です。初月無料のキャンペーンで契約した動画配信サービス、コミック配信サイト、クラウドストレージの容量追加、スマートフォン購入時に加入させられたセキュリティオプションなどが、数ヶ月〜数年間にわたって月額550円や1,078円ずつ引き落とされ続けているケースです。
第三に、「Amazonやメルカリ等のECサイトでのd払い利用」です。ECサイトの注文履歴上は商品を購入した企業名(Amazonなど)になっているものの、決済手段としてd払いを選択したため、通帳やカード明細上は店舗名が消え去り、「ドコモ決済サービス等」という名義に変換されて計上されます。購入から引き落としまでに1〜2ヶ月のタイムラグがあるため、本人の記憶から完全に抜け落ちていることが大半を占めています。