犬の黄色い嘔吐はなぜ起きる?空腹と重病の見分け方と救急受診の基準

犬の黄色い嘔吐はなぜ起きる?空腹と重病の見分け方と救急受診の基準

犬の黄色い嘔吐はなぜ起きる?空腹と重病の見分け方と救急受診の基準についての真相をお届けします。

愛犬が吐き出した黄色い液体の正体は、肝臓で生成されて胆嚢に蓄えられ、十二指腸へと分泌される消化液の一種「胆汁」です。本来、胆汁は胃を通過した食物の脂肪分を分解・吸収するために腸内へ送り出されます。しかし、胃の中に食べ物が何時間も入っていない状態が続くと、胃腸の正常な蠕動(ぜんどう)運動が乱れ、十二指腸の胆汁が幽門弁を越えて胃の中へと逆流してしまいます。

逆流したアルカリ性の胆汁は、胃壁を保護する粘膜を激しく刺激します。その結果引き起こされるのが犬の胃酸過多と逆流性胃炎です。胃の中で溜まった胆汁と胃酸が混ざり合い、嘔吐の際の激しい腹圧や空気の混入によって発泡することで、目撃頻度の高い「黄色い泡」となって吐き出されます。

特に発症が多いのが、夕食から翌朝の朝食までの間隔が12時間以上空いてしまうタイミングで起きる犬の朝方の黄色い嘔吐です。獣医学的には胆汁嘔吐症候群(Bilious Vomiting Syndrome)と呼ばれ、若い成犬からシニア犬まで広く見られます。吐き出した直後にケロッとして「ご飯を早くちょうだい」と催促してくる場合は、この空腹による一時的な胆汁逆流の公算が高いと考えられます。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。