SNSや当事者コミュニティ、体験談ブログに投稿された数千件の記録を検証すると、写真だけでは伝わらない「痛み」「精神的負担」「術後ケアの苦労」が浮かび上がってきます。
術後ダウンタイムの痛みと可動域制限
多くの体験記で共通して語られるのが、術後数日間の「ドレーン(排液管)留置中の違和感」と「腕の可動域制限」です。
「胸オペ直後は激痛というより、胸全体を強い力で万力のように締め付けられているような圧迫感があった」「術後1ヶ月は腕を肩より上に上げることができず、電車のつり革につかまることや高い棚の物を取ることが困難だった」といった証言が多数を占めます。内摘においては、術後の腸内ガスによる腹痛(気腹痛)や排尿時の痛みが数日間持続することが報告されています。
ホルモン注射による身体変化との相互作用
手術と並行して行われる男性ホルモン(エナン酸テストステロンなど)の投与は、声の低音化、筋肉量の増加、体毛の増加、月経停止といった変化をもたらします。
しかし、ホルモン投与によって皮脂分泌が急増し、胸部や背中に重度のニキビ(毛嚢炎)が発生しやすい状態になるため、胸オペの傷跡周辺の衛生管理を怠ると傷口の感染や瘢痕の悪化につながるリスクがあります。