王子の取り組みを象徴するのが、ヘンリー王子夫妻が立ち上げた映像制作会社Archewell Productionsを通じて制作されたビジネスドキュメンタリー『ハート・オブ・インビクタス -極限に挑む-』である。本作は、傷病兵らの国際スポーツ大会を追う単なる裏側映像にとどまらない。社会的弱者支援という高潔な理念が、いかにして世界規模のコミュニティ形成や寄付金の循環、ひいては参画企業のブランド価値向上へとつながるかを克明に描いている。
妻であるメーガン・マークルと共に進めるメディア事業と、企業内部におけるインパクト創出戦略は密接に連動している。コンテンツを通じて共感を生み、その共感をプラットフォームの成長や社会課題の解決へと回収する手法は、今後のメディアビジネスと企業広報が目指すべき新しい統合モデルを示している。