「酸素チューブを鼻につけていると外出できないのではないか」という懸念がありますが、現在のHOT環境は携帯用酸素ボンベや携帯型酸素濃縮器(POC:Portable Oxygen Concentrator)の進化により、高いモビリティが確保されています。
実際の利用者コミュニティや当事者の手記では、次のような生の声が寄せられています。
「最初は鼻のカニューレを見られるのが恥ずかしくて引きこもりがちだったが、軽量カート付きの酸素ボンベを使い始めてから、息切れせずに孫と公園を散歩できるようになった。もっと早く始めればよかった」(70代・COPD患者)
旅行・新幹線・飛行機利用のルール
在宅酸素療法を行っていても、国内外の旅行や飛行機搭乗は十分に可能です。ただし、以下の事前準備が義務付けられます。
- 新幹線・宿泊旅行:宿泊先に医療機器メーカーから一時的に予備の酸素濃縮器を事前配送・設置するサービス(旅行サポート)が標準化されています。
- 飛行機搭乗:上空の航空機内は気圧低下に伴い酸素分圧が下がるため、事前の主治医による診断書(MEDIF)の提出と、航空会社が認可したFAA認証済みの携帯型酸素濃縮器(POC)の持ち込み手配が必要です。ボンベの持ち込みには厳しい制限があるため、出発の2〜3週間前には航空会社デスクへ連絡しなければなりません。