ネット上で「風間博子とは何者か」と関心を寄せる新規読者が急増しています。彼女の原点は、1970年代の少女漫画黎明期にまで遡ります。1952年10月生まれであり、半世紀以上にわたって漫画業界の第一線でペンを握り続けてきた生粋の職人肌作家です。
少女誌でデビューを飾ったのち、1980年代から1990年代にかけて訪れた「レディースコミック(レディコミ)ブーム」において、秋田書店や双葉社などの主要レーベルで数々のヒット作を連発しました。特に、単なる恋愛劇に留まらず、人間の執着、狂気、不条理な因果応報を緻密に組み立てたサスペンス漫画は、当時の成人女性層から圧倒的な支持を獲得しました。
代表作には『トランプの国のアリス』『赤い爪痕』『魔女の告白』『夜光虫』などが挙げられ、発表されたタイトルは数十作品に及びます。華美な流行に迎合せず、人間の暗部を容赦なくえぐるリアリズムこそが、彼女のキャリアを長年にわたり支えてきた強固な背骨となっています。