2022年6月に施行された改正動物愛護管理法により、ブリーダーやペットショップで販売される犬猫へのマイクロチップ装着・登録が義務化されました。しかし、「マイクロチップを入れているから迷子札は不要」と考えるのは極めて危険な誤解です。
マイクロチップは皮下に埋め込まれた電子タグであり、専用のリーダー(読み取り機)がなければ登録番号を照会できません。愛犬を保護した近隣住民が善意で預かってくれたとしても、動物病院や保健所、警察署へ連れて行かない限り飼い主の特定は不可能です。特に夜間や休日の脱走、あるいは災害時にインフラが寸断された現場では、リーダーの確保自体が困難になるケースが取材現場でも多数報告されています。
一方、首元に視認できるネームタグがあれば、保護した一般市民がその場でスマートフォンから飼い主へ直接電話をかけることができます。捜索活動における最初の数時間は愛犬の命運を分ける「ゴールデンタイム」と呼ばれており、マイクロチップと迷子札の併用こそが、愛犬を最速で自宅へ連れ戻す唯一無二のリスクヘッジです。