体型変化の過程で一部のバラエティファンから噴出したのが、「太っていた頃のフォルムが面白かったのに、痩せて普通の女芸人になってしまった」という批判的な言説です。長年日本の芸能界を支配してきた「太った体型を自虐的に差し出し、嘲笑されることで笑いを取る」という様式美に慣れ親しんだ層からの拒絶反応でした。
しかし、近年の世論調査やSNS上のセンチメント分析を見ると、評価の潮目は劇的に変化しています。X(旧Twitter)やInstagramのコメント欄では、「体型を言い訳にせず、芸の力だけで勝負する姿勢が圧倒的にかっこいい」「自分を愛するために肉体を変えたゆりやんを見て、ダイエットを始める勇気をもらった」といったポジティブな共感の声が8割以上を占めています。
公の場で見せるゆりやんの立ち振る舞いにも変化が現れました。以前のような過剰な卑屈さは消え去り、研ぎ澄まされた身体から繰り出されるシュールなボケと洗練された英語スピーチは、国内外のファンを惹きつけてやみません。肉体の変化は彼女のお笑いを毀損するどころか、よりクリエイティブで自律的な表現者へとステージを引き上げる触媒となったのです。