「ザギンでシースー」元ネタの真相!バブル死語の由来と銀座寿司の今

「ザギンでシースー」元ネタの真相!バブル死語の由来と銀座寿司の今

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「ザギンでシースー」という言葉を巡っては、インターネット上でも幾つかの事実誤認がまかり通っています。メディア検証の観点から、代表的な3つの誤解を正していきます。

第1の誤解は、「バブル世代のサラリーマンは全員この手の業界用語を話していた」という認識です。SNSなどでは「昔の日本人はみんなバブリーで浮かれていた」と一括りに語られがちですが、実際に倒語や業界用語を使っていたのは、港区や中央区のテレビ局、広告代理店、芸能事務所、レコード会社のごく狭いコミュニティに過ぎませんでした。一般企業の営業職や製造業、地方の勤務者が日常で使うことはまずなく、当時から一般社会では「テレビの中の奇妙な言葉遣い」として認識されていたのが真実です。

第2の誤解は、「倒語は単なる言葉遊びであり、中身のない流行語だった」という見方です。前述した通り、言語社会学的に分析すると、倒語は「内集団(イングループ)」と「外集団(アウトグループ)」を厳密に区別するための防衛言語としての機能を帯びていました。誰が自分たちの業界の仲間であり、誰が素人であるかを瞬時に判別するための符牒であり、ある種のプロフェッショナル・アイデンティティの表露でもありました。単なるおふざけではなく、過酷な夜間労働や即興性が求められる過渡期のエンタメ現場で結束を固める役割を果たしていたのです。

第3の誤解は、「死語になった言葉は二度と使われない」という点です。2020年代半ば以降、SNSのショート動画やミーム文化の中で、「ザギンでシースー」はあえてレトロなニュアンスを醸し出すギャグとしてZ世代の間で再利用されています。「今から友達とシースーキメてくる」といった変形表現が若年層の間で自然に使われており、言葉は死語として消え去るのではなく、コミカルな引用符付きの記号として生命を繋いでいます。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。