博多華丸・大吉のコンビ仲を語る上で最も驚異的な事実が、「結成以来、一度も殴り合いや大声での喧嘩をしたことがない」という点です。過酷なスケジュールや笑いに対する意見の食い違いで衝突を繰り返す芸人が多い中、なぜ二人は平穏な関係を保ち続けられるのでしょうか。
その背景には、大吉が語る「役割分担の徹底」と「絶対的な諦めを伴う信頼」が存在します。ネタ作りや番組での進行、対外的な立ち回りは大吉が一手に引き受け、華丸は舞台やロケで自由に魅力を発揮するプレイングに専念する形が完全に確立されています。大吉はかつてメディアで「華丸さんの明るさと人間力は天性のもので、自分には絶対に真似できない。だから彼が機嫌よく笑っていられる環境を整えるのが自分の仕事」と語っています。
一方の華丸もまた、大吉の采配に全幅の信頼を寄せており、ネタの方向性や仕事の選択に対して不満を口にすることはありません。お互いに相手のテリトリーへ過剰に干渉せず、欠点を補い合うことが当たり前のルーティンとなっているため、意見が衝突する火種そのものが生まれない構造が出来上がっています。