日常会話で頻繁に使われる駐車場の打ち止めという言葉ですが、業界の正式な約款や料金看板においては、基本的に「最大料金」という名称で統一されています。打ち止めとは、一定の利用時間や金額に達した時点で課金メーターが一時的にストップする仕組みを指す俗称であり、概念としては最大料金と同一のものです。
しかし、利用者が頭の中で描く「どれだけ長く停めても上限額で済む」というイメージと、事業者が設定している約款上の最大料金には、決定的な認識のズレが存在します。事業者が提示する最大料金は、あくまで「特定の条件下においてのみ料金上昇をストップさせる制限措置」に過ぎません。この条件から1分でも外れたり、規定の回数を使い切ったりした瞬間、通常課金(例:20分300円など)の猛烈なカウントが再開されます。
昭和から平成初期のコインパーキングでは、一度上限に達すれば出庫まで定額という単純な打ち止め設定も散見されました。ところが現在の大手事業者であるタイムズ24や三井不動産リアルティ(三井のリパーク)をはじめとする各社は、用地の回転率向上と収益最大化を狙い、精緻な時間帯別・適用回数別のアルゴリズムを導入しています。言葉の響きだけで「安く済む」と思い込むこと自体が、高額請求への第一歩となってしまいます。