過酷な気象条件と広大な砂丘に阻まれ、全容の把握が困難だった城郭都市の基盤が、高解像度合成開口レーダー(SAR)と地中探査用AIアルゴリズムによって次々と可視化されている。従来の地上調査では点としてしか捉えられなかった遺構群が、グリッド状に整備された広大な水路網や街区として浮かび上がってきた。
驚くべきは、住居区や官公庁跡と推定される大型建築だけでなく、都市を取り囲む精巧な貯水池群の存在だ。砂漠の只中でありながら、一時期は緻密な水利インフラによって数千人規模の人口を支えていた事実が、最新の3Dデジタルマップによって裏付けられた。