『アンノウン・マザーグース』歌詞の真相とWowakaが遺した愛の終着点

『アンノウン・マザーグース』歌詞の真相とWowakaが遺した愛の終着点

『アンノウン・マザーグース』歌詞の真相とWowakaが遺した愛の終着点の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

詳細を見る

本作の熱量を支えているのは、綿密に計算されたソングライティングと圧倒的なフィジカル性です。音楽理論の観点からも、アンノウン・マザーグースのBPMとコード進行にはwowaka節の集大成と呼ぶべき仕掛けが随所に散りばめられています。

楽曲のテンポはBPM222という超高速。初音ミクだからこそ歌いこなせる息継ぎのないマシンガン・ボーカルでありながら、バックトラックはヒトリエで培った生々しいバンドアンサンブルのダイナミズムが全開になっています。ドラムの裏打ちハイハットと疾走感あふれるベースライン、不穏さと叙情性を兼ね備えたギターリフが、聴き手の感情を極限まで高揚させます。

コード進行においては、エモーショナルな王道進行を基軸にしつつ、要所でテンションコードや半音の不協和音を意図的に配置。サビ直前で訪れる急激な転調とブレイクが、爆発的なカタルシスを生み出します。後にリリースされたヒトリエのセルフカバー音源(アルバム『HOWLS』収録)を聴き比べると、初音ミク版のソリッドな無機質さと、wowaka本人の肉声による叫びが表裏一体の関係であったことが鮮明に理解できます。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。