ネット検索で「しあわせバター 販売中止 噂」といった不穏なキーワードが散見される背景には、この商品が歩んできた独自の歴史が関係しています。
「カルビー ポテトチップス しあわせバタ〜」が最初に世に出たのは2010年冬の期間限定商品でした。「バター」「はちみつ」「パセリ」「マスカルポーネチーズ」の4つの素材を合わせた“4あわせ”というコンセプトが口コミで爆発的な支持を獲得。その後、秋冬限定の季節商品として毎年発売されるたびに完売が相次ぐ社会現象となりました。2014年から2015年にかけては、韓国で同系統の甘じょっぱいポテトスナックが大ブームとなり、日本国内でも逆輸入的な人気再燃が起きて品薄に拍車をかけました。
消費者の熱烈な要望を受け、カルビーが全国で通年販売の「レギュラー定番化」に踏み切ったのは2015年秋のことです。それ以降、生産体制は維持されており、メーカーが販売中止を発表した事実は一度もありません。
それにもかかわらず販売休止の噂が定期的に再燃する理由は、「季節限定の大袋サイズ」や「コンビニ限定の特別仕様」の終売を、消費者が定番品そのものの終了と混同してしまうケースが多いためです。流通の現場では「スポット商品(一定期間のみ納品される商品)」が棚から消えるのは日常茶飯事であり、これが誤解の引き金となっています。